穴窯安全マニュアル
薪割りは穴窯の仕事の中で最も重労働であり、最も危険です。従ってむろん子どもたちの出番が最も少ない過程です。
丸太はかつては生きていたものです。丸太自体は息を途絶えても、木の中で生き続けるものがいます。つまり丸太を扱う人間は虫さされなどに気をつけなければなりません。小さなダニから大きなムカデまで、丸太から様々なものが出てくることは珍しくありません。
虫の被害防止のためにも服装が大切です。帽子、長袖、長ズボン、靴下に靴(安全靴が好ましい)、手袋が基本です。汗ばむ作業ですから化繊より綿が適しています。
太くて重い丸太を細かくさばくものですから、人間より強力な機械に頼らなければなりません。丸太をチェーンソーという機械で切って、油圧式薪割り機という機械で割ります。その作業は、子どものみならず、その機械とその作業になれていない大人でも危険です。
チェーンソーは、何十個という刃を鎖で繋げて高速で回して物を切断する機械です。正しく使えばとても便利な機械ですが、点検や整備を怠るとチェーンが切れることがあります。その時は何十個の刃物が猛スピードで飛んでいきますから大変危険です。チェーンソーの安全点検と整備が大切です。また、チェーンソーは騒音を発生しますので、作業中に周りに人がいるのに気付かず、チェーンソーが回ったまま後ろを振り向いて周りの人に怪我をさせる事故例があります。チェーンソーで作業する時、常に周りの状況を把握することも不可欠です。
薪割り機は、平らなプレートと斧のような刃物の間に短い丸太を挟み、油圧によりそのプレートをスライドさせ、刃物に丸太を押し寄せて割る機械です。これもまた大変便利な機械ですが、そのプレートと丸太の間、または刃物と丸太の間に人間の手が挟まれるようなことがあると大変危険です。
チェーンソーも薪割り機もいずれにしても、あくまでも大人が操作するもので、子どもが触ってはいけないものです。このルールには妥協の余地はありません。大人といえど、その機械を安全に使えることが認められる大人に限って使用を許可します。
薪割り作業の時の服装は、綿の帽子、長袖、長ズボン、靴下に靴(安全靴が好ましい)、手袋が基本です。
チェーンソーには子どもは触らないこと。大人でも使い方の講習を受け、校長と穴窯担当の認可を受けた者以外は触らないこと。
認可を受けた者がチェーンソーを使用する時、周りに人がいないことを常時丹念に確認すること。また、チェーンソーを回したまま向きを変えないこと。
薪割り機には子どもは触らないこと。大人でも使い方の講習を受け、校長と穴窯担当の認可を受けた者以外は触らないこと。
認可を受けた者が薪割り機を使用する前に、安全点検と必要な整備を必ず行うこと。
認可を受けた者が薪割り機を使用する時、周りに人がいないことを常時丹念に確認すること。また、薪割り機による薪割り作業は原則として一人で行うこと。